釧路支部

【釧路支部】2024年度 第73回定期総会・基調講演

釧路支部

日時:2024年5月24日午後4時より

場所:釧路センチュリーキャッスルホテル 3階 鳳の間にて

司会 長尾副支部長

加茂支部長挨拶

倫理綱領唱和 八木原幹事

議長 今井幹事

議事

 第1号議案 令和5年度事業報告

 第2号議案 令和5年度決算報告及び監査報告

 第3号議案 令和6年度事業計画(案)

 第4号議案 令和6年度収支予算(案)

 第5号議案 役員選任(案)

 第6号議案 その他

武藤事務局長

●すべて承認可決されました

●17時からは基調講演を開催いたしました

【~胆振東部地震から6年】ブラックアウトから学ぶ

講師は、

北海道損害保険代理業協会理事の山崎善仁さまにお越しいただきました

地震

地域や特性による被害の違いが顕著だった

・厚真町の被害(土砂崩れ・表層崩壊←前日の台風で表土が不安定に)

・むかわ町の被害(建物被害)

・札幌市清田区、隣接する北広島市の被害(液状化)

・札幌市東区の被害(道路陥没、液状化)

・建物被害 地震被害の建築年割引には意味がある

ブラックアウトで何が起きたか。

地震とブラックアウトで起きた様々なこと 1

・未明にスマホのアラームと揺れで目覚め

・電気もつかず、TVもつかない。震度・震源は辛うじてスマホの情報だけがたより

・当初は携帯・スマホは使えたが、時間とともに繋がらなくなっていく不安

・光電話なども使えない。

・街灯も全て消えていて真っ暗な街並み

・信号機もその存在すら影を潜めていた

・一部地域では、断水も(マンションでの断水

地震とブラックアウトで起きた様々なこと 2

・路線バス全体・タクシーはほぼ運休

・地下鉄(札幌3路線)JR北海道全線(55か所ゆがみ)札幌路面電車 全て運休

・高速道路の一部通行止め 国道2路線2区間 道道16路線20区間 通行止め

・千歳空港の閉鎖(国内線ビルから水濡れや天井が落ちたりしていた)

・コンビニエンスストアの営業状況

・銀行の営業とATM・ガソリンスタンドの営業中止

・多くの病院での停電・外来停止

・ホームセンター、スーパーマーケットの営業状況

地震とブラックアウトで起きた様々なこと 3

・工場停止 物流混乱 搾乳機停止 製造業への影響

・日ハム戦の中止 ツール・ド・北海道2018の中止

・札幌市のごみ収集の中止(その後のごみ焼却炉で起きたこと)

・札幌市の土木センター台風被害の除去中止

・さっぽろオータムフェスタの開始を延期 劇団四季の公演中止など

・ラブライヴサンシャイン~~のファンミーティングの中止

・TOEICの中止

地震とブラックアウトで起きた様々なこと 

・電動シャッターが開かない

・立体駐車場が動かない

・飲食店の冷蔵庫の停止

・携帯電話の中継局の電源喪失による不通

・PCが使えない

・車のTVなどを見ていてもガソリンが減っていった

・ラジオの電池は意外と長持ちだが・・・

・NHKなどは・・・詳しくはHPでと再三言ったいたが。

保険代理店としての出来たこと 出来なかったこと その1

・全スタッフに電話連絡

 安否確認 被害程度の聴取(家族の安否など) 当日の打ち合わせ

・事務所に電話 → 電話が繋がらない

 光電話が機能していない・・・「おつなぎ出来ません。などのメッセージ」

 事務所の被害状況の確認 損壊 落下 その他の現状

・保険会社との連絡

 営業担当者は自宅待機 出勤出来た課支社営業との打ち合わせなど

保険代理店としての出来たこと 出来なかったこと その

・PC頼りの日常業務は機能せず・・・MS1はPC版 VOSはスマホで契約確認可

持っている手段の活用で出来ることを判断することが大切!!

・スマホの電話帳と記憶に頼りリストアップ・・・限界を感じながら顧客に連絡

・リストの作成 1年契約 長期契約 の把握 で気付いたこと

・保険会社の協力を得て震度5以上の地域地震付き契約のリストアップ

・電話かけ・・・台風21号(写真・見積り) 地震 事故受付(立会アポ取り)

・顧客との対応・・・そして自分に起こったこと・・・

地震被害に立ち合いしてわかったこと。実は知らなかったこと。

・地震は全件立ち合い

・保険会社社員と鑑定人・・・全国から応援が駆けつけてくれました。

・地震対策室の運営

立会グッズ・作業服・軍手他・タクシーの借上げ・契約者への心遣い・メンタルへの気遣い

・地震保険の支払

地震保険の概要説明・調査・記録・保険金の協定・保険金請求書・保険金支払い

注意

保険金支払品質の確保について

・お客さまも気付いていない損害があるとの前提で被害状況を充分に確認ねがいます。

・一つ上の認定ランクに自信をもって該当しないと考えられるか、改めて認定内容を確認願います。

・特に一部損にも該当しない場合は、本当に認定内容は大丈夫か再確認願います。

 また、この場合でも調査記録のために出来る限り写真を撮り図面も作成願います。

以上の文章が地震対策室、会議室の廊下に何枚か掲示してありました。

とのことでした。

エレベータ内の掲示

災害業務対応中の皆さまへ

・今回の災害に伴う対応、大変お疲れさまです。以下のとおりご自身の健康管理にもご留意ください。

特に疲労が精神面に表れる場合は次の様なサインがあります。症状が持続(1~2週間)している場合は、是非ご相談ください。

・何をするのも面倒だ ・物事に集中できない ・気分が晴れない

・よく眠れない ・悲しいと感じる ・仕事が手につかない

又、精神面に表れる症状の前に次のような身体症状が出る場合がありますので、ご留意ください。

・めまい ・動悸息切れ ・胃腸症状 ・便秘や下痢 ・食欲不振 ・頭痛 ・頭が痛い 等

相談先 健康管理室 風邪薬 解熱鎮痛剤 胃薬等や休養室ございます。

地震被害に立ち合いしてわかったこと。実は知らなかったこと。

・実際の鑑定と評価(家財)

①食器陶器類(食器、陶器置物、食料品、調理器具、漆器)最大5%

②電気器具類(電子レンジ・オーブン、ステレオ・コンポ、パソコン・ワープロ、テレビ、ファンヒーター・エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機)最大20%

③家具類(食器戸棚、和洋整理タンス、サイドボード、机・いす、食堂セット)最大20%

④見回品その他(眼鏡、カメラ、書籍、CD・レコード・テープ類、人形、靴、カバン、スポーツ・レジャー用品、ピアノ、装身具)最大25%

⑤衣類寝具類(衣類、寝具)最大30%

・停電による影響が考慮された(冷凍物)

地震保険を付帯してもらう責任について

・地震保険は1996年「地震保険法」に基づき運営

・目的「被災者の生活の安定に寄与する」

・「居住の用に供する建物または生活用動産のみ」

・損害保険会社の火災保険等のみに原則自動付帯

・地震保険料控除制度(2007年1月~)

火災保険を売ることの出来る募集人のみが販売できる

「地震本部 政府 地震調査研究推進本部のHPに北海道東部(網走、釧路、根室地方)の地震活動の特徴が掲載されているとのことでした。」

その時を迎える心構えと準備

いま → 発生する可能性のある地震に対する使命と役割の確認

・家族と自分自身の安全を確保 → 顧客を守る

・地震保険でカバー → 少しの自助

・少しの自助 → 事前の経済的備えの普及の主体 = 募集人

・代理店内の共有 → BCPの確認と準備をお願いします。

・全ての起こる可能性のあることに対応するのは不可能ですがより良い準備は可能です。

まとめ  わかったこと 理解できたこと

・地震が発生したあとに自らの職が社会で少しでも役に立つこと

・損保協会・代協が地震保険の普及することの社会的意義

・代理店相互・募集人相互の情報交流が安心と自信に

・地震保険について無知な部分が多かった→契約だけでなく保全にも注目

・社会と連携することが必要であり重要

・皆様はどう思われましたか。それぞれの気づきが大切です。

この度は、山崎講師の貴重な体験をお聞かせいただき大変参考になりました。

道東地域もブラックアウトで大変な思いを経験しましたが、事故対応での大変さは、

今回の基調講演で深く知ることができました。

事故対応時のメンタル管理も重要なのだと勉強になりました。

この度は、山崎講師より遥々お越しいただき貴重な講演をいただきました!

誠にありがとうございました!!

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